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何かのパーティが行われてる。テレビ中継までされてる。ぼくの小学校の裏には、川を挟んで山があり、その山の斜面はぼくが7歳くらいだったころに大雨で土砂崩れになって大変だった。それを修繕した場所にいつのまにか大きなパーティ会場みたいな建物が建っていたらしく、いま目の細い山道を歩くと、騒がしく準備をしている。持ってるポータブルテレビで中継を見てみる。夜の小学校の中庭に子どもたちが集まって、テレビの人にプレゼントを打ち上げてもらって、みんなでそれを追いかけて拾い集めようとしてる。すごく懐かしい。仲間に入れてほしい、と思ってぼくもパーティ会場に入ると知ってる顔がいくつもいる。ぶらぶらとついていくと、パーティで行われる何かの審査会のようなもののために、高校生が世界中から集まっている。高校生クイズみたいな感じかもしれない。新しい言語を作って話そうとしてる外国人の女の子たちがいる。アンガールズのおふたりがなにかを尋ねてくる。よくわからないからよくわからないと答える。壁に挟まるのが得意な外国の男の子が綺麗に壁に挟まっている。そうだ、もう行かないと。パーティはまだ始まっていないけれど、テレビの中継は今でもすごくやっている。なんのパーティだろう。政治で有名な人が階段に座ってネットで配信するための動画を撮っている。入り口近くに置いてある巨大な花束の塊の上の方に「〜詩〜おめでとう!」みたいに書いてある。プレゼント置き場の奥にあるすごく大きな液晶画面では、猫のような形の手足のないおばあさんが詩を書いている。すごく人気らしい。寝たきりのおばあさんたちがその人の詩集をお腹に巻いて喜んでいる。バイクやろうたちにも人気らしい。このパーティ会場は出口が急な坂になっているのだけれど、カメラは猫の形のおばあさんの目線になっている。「ばあさん、俺たちと同じ音じゃねえか!」とバイクやろうたちが笑ってるのは、板の上に乗ったおばあさんが坂をがたがたと降る音がバイクに似ているからだ。おばあさんは坂をおり切ると、板からもおり、きゃべつ畑に着地して、うねうね動きながら地面に生えてるきゃべつをむしゃむしゃたいらげる。