柴崎友香『ビリジアン』について(質問応答7/25)

以下に。https://t.co/2h72QAYNJx....続き→https://t.co/F1bmZZ8ypi#マシュマロを投げ合おう pic.twitter.com/7SbgxHFcdg — (∵`)<hiroki_yamamoto (@hiroki_yamamoto) 2021年7月25日 20歳のころ、それこそまさにクロード・シモンが表現していたような、テク…

レイアウト、平倉圭ダンス=思考講座 第二回、とか(日記)

河野聡子さんの詩集をデザインした時から、デザインとテクストがどう絡みうるのかというのを悩んでいたというか、特徴的デザインを随時やるならそれはテクストに対して少なくとも自らが感じる運動を最大限表現するものでなければならないのではないかしかし…

福留麻里×村社祐太朗「隙間を埋めるのにブロッコリーを使うまで」

福留麻里×村社祐太朗「隙間を埋めるのにブロッコリーを使うまで」 伊藤亜紗さんとのアフタートーク含め、全体的にやはりとてもおもしろかった(読まれるテキストと微細な体の動き、照明のあり方、切断され並べられる時間、記述される細やかな物たち、は、全…

2017_09_15

世間?があんまりにもわかってないし友人の優れた書き手が評価されず他の表現形式とも繋がらず消えていく感があったし新人賞とか既得権益との運任せ勝負みたいでわけわからんくて批評書き始めた感もいろんな理由のうちの微かな1つとしてあった気もするけど…

2017_6_23-25

一昨日、ステム・メタフィジック研究会 ミシェル・セール『作家、学者、哲学者は世界を旅する』を一冊ぜんぶ、やる時間 大変ありがたいというしかない時間で終始頭が沸いていた ひとりでは不可能な方々のつながり方、さらに自分の手元の問題意識や微かな技術…

「Malformed Objects − 無数の異なる身体のためのブリコラージュ」に関する指示書拡張

いま山本現代で開催されている展覧会「Malformed Objects − 無数の異なる身体のためのブリコラージュ」(2017年1月21日(土)〜2月25日(土) http://www.yamamotogendai.org/japanese/exhibitions)内、三野新ワークショップ「わたしであって、わたしでない…

鈴木一平『灰と家』

いぬのせなか座叢書の第一弾として刊行する鈴木一平『灰と家』の入稿作業が昨日からずっと続き、いまようやく入稿し終えたけれど、その過程でゲラを一通りまた読み、そのレベルの高さに(身内というより自分自身へのものと同じくらいの厳しさで見るからよい…

「神さまのところに血のついた矢がもどってきたの、なんじゃこりゃあと思ってよく見たら、自分たちのつかわしたキジの血がついてたのね」

手塚夏子さんのトレースに関するワークショップに参加した際に作成した、10秒ほどの動きと発話の描写です。 http://www.bonus.dance/creation/35/ 細かく記述するなかで体の節々のつながりがばらばらになる感じがして居心地が悪くなって呼吸がうまくできなく…

空間〈内距離〉のモデル

333|いぬのせなか座 ある身体の行為が、それを取り囲む単一の環境に還元されず、同時にその身体の履歴にもまた安易に還元されない、外部から見ればナイーブな〈自由〉の発露であるように感じられるとき、それをしかし外部から切り離された魂の、身体内部へ…

2016.8.13

2016_05_28

子どものころのぼくにとって原爆というのは世界というもの、本というもの、死ぬというもの、すべきことというものだった。毎日山のなかを走り回っていても怒られない、園長先生がクリスマスの前にサンタクロースの格好をしてプレゼントを配ってくれる幼稚園…

つよいありんこ

http://d.hatena.ne.jp/blanClass/20160127/1453893140以下、ノート(の一部)Aずっとむかしに捕らえられ、瓶のなかでながらく飼育され、産まれ継がれた子どもとして、宇宙で実験にさらされているありんこ。もう、ほとんど外での暮らしなんて忘れた、掘る土…

いぬのせなか座 1号

昨年11月に『いぬのせなか座 1号』という本を出しました。 reneweddistances.tumblr.com 『いぬのせなか座 1号』には、メンバーとの座談会や小説、詩などと並んで、ぼくの大江健三郎論が載っています。これは、ここ数年、ひとまずのぼくの小説観をまとめ上や…

2015-10-04

すごく理不尽な、なのに平然とまかり通ってしまっている事がらに対して、政治に対してのような怒りをおぼえてなにかをなにかでなぐりつけている夢の動きで、目が覚める。しばらくゆらゆらしていると、hさんから電話がかかり、見た夢の話をされる。夢は感情…

2015-10-03

朝、5時ごろに起きて、バイトに行くhさんを駅まで送る。ぼくらの話し声に、前を歩いていたおじいさんがびっくりして振り向く。そのおじいさんに、いつもねこをたくさん飼っていて貰い手をさがしている、お店なのか倉庫なのかよくわからないけれどガラスのむ…

2015-09-08

家の外で、いしやーきいもー、みたいに、車がおばあさんの声で「あーべーじーじゃーべー」って何度も鳴らしながらゆっくりねり走っていた。今日は朝からバスに乗り、松山市駅のあたりを歩くことに決めていた。それが昼過ぎになってしまった。特に困ることな…

2015-07-30

きのう、hさんになんとなく「ターミネーター2を見てターミネータージェニシスをみにいこう」と言うと、「いやだ」「めんどくさい」といつものように返ってきたけれど、何度か言ってると、「だって、ターミネーターってなに」「アイルビーバックってやつ?ロ…

ポスター

図書館から帰るときにぼくがツイートしていた。「イヤホンから聞こえるMarquee Moonと、直角に欠けた月とは、同じ手ざわりのなさだね」。 そうか。と、忘れたころに右の言葉を見た今のぼくが思い出したのは、入れ物のこわさだった。 散らばるシャープペンシ…

2015_07_22

hさんの夢

八丈島に移り住む夢。お金の稼ぎかたは、はがきに枠みたいなシールをはったり、柵の柄、かもめの柄などのシールをはって、自分なりにはがきを装飾、それをコンビニでうる。そこでけんじゅうをもったひとがくる。なかよくしているおんなのこがにげよう、とい…

座談会を 公開、しました

いぬのせなか座 の3人で、収録し、ここしばらくみんなでせっせと取り組んでいた座談を、公開しました。ここしばらく考えていたこととかをかなり言えたと、ぼくは思っていますたとえば、大江健三郎のこととか。手前における進化とか。新たな距離とか。ここ何…

いぬのせなか座

あたらしく集まりを立ちあげます。いぬのせなか座くわしくはaboutをごらんください。「いぬのせなか座」は3つのテーマを重ねながらものを考える場を用意します。最初の3ヶ月は、余白 ねこ 呪いあらゆる書き直しを基本にします。またのちのち、立ち上げのこと…

「宇宙を練習したい」

すこしむかしの新聞紙に書いたやつ 子どもたちは、たくさんのとんぼが入った虫かごを片手に、図鑑をめくっている。節のついた細長い胴体が、少しずつ膨らみ、すばやく動く六本の手足と、石油でできたような羽、とても重たそうな目をふたつもつけている。「地…

『コルバトントリ、』という演劇を見た日

<SNAC パフォーマンス・シリーズ 2015 vol.1>2015年4月4日(土)~4月12日(日)飴屋法水『コルバトントリ、』 コルバトントリ 作者: 山下澄人 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/02/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 山下澄…

ホームセンターにいるぼくは、床に落ちたキャラメルの塊を踏んだらしくて、足のうらにキャラメルが付いている。あたりを見まわすと、ぼくと同じようにキャラメルを踏んでしまった人がいたらしく、床には、大きな塊とは別に、点々と、小さなキャラメルの塊が…

何かのパーティが行われてる。テレビ中継までされてる。ぼくの小学校の裏には、川を挟んで山があり、その山の斜面はぼくが7歳くらいだったころに大雨で土砂崩れになって大変だった。それを修繕した場所にいつのまにか大きなパーティ会場みたいな建物が建って…

新聞

(*むかしの新聞から手なおしして再録 ぼくの家のテレビの上には、半年まえから二匹の恐竜がいる。ステゴサウルスとトリケラトプス。でもそれは、骨になった化石の模型だ。人は恐竜を骨から知った。恐竜たちは死んだ仲間から骨を見つけた。 ぼくらは骨から…

ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について」

しばらく前に、このブログでベンヤミン「歴史の概念について」について、大江健三郎さんの思想と絡めつつ書いたけれど、読み返すと弱いところが目につく。 ベンヤミンの歴史と大江健三郎の宇宙船 - describe, いま、大江健三郎さんの、特に後期の作品におけ…

わかってきたことの少し

現代思想 2014年1月号 特集=現代思想の転回2014 ポスト・ポスト構造主義へ作者: 千葉雅也,中沢新一,村上靖彦,西村ユミ,大澤真幸,Q・メイヤスー,G・ハーマン,小泉義之,清水高志,近藤和敬,成田龍一出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/12/27メディア: ムック…

先生

ランドセルの内側にある宇宙は、冬の中ごろになれば澄んだすみれ色で染まるだろう。その季節じゅう、ぼくは公園で、縄跳びのできる女の子とジャンプをしていた。 車が公園の前の道路を走ってくるたびに、それとぼくたちの体が交わらないよう、高くまっすぐジ…