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2013-12-1

今日は月はじめらしく代々木公園の骨董市に行く。昨日は新しく丸眼鏡になった人を探そうとくるくるしたりそういうので起きたのが遅くなった。
代々木公園がどこにあるのかを知らない。明治神宮という、原宿に近い場所なら知っている。そこから行くと、代々木公園は秋だ、リーゼントの男の人たちがお尻をすごく揺らして踊っていた。外国人だらけだったし、中国の太極拳とかいうのか、そういうゆっくりした動きの人たちが恐ろしい数整理されて並んでいた。犬も多いし、発泡酒を飲んでいる人たちも多い。
代々木公園は地方にはないような自然のあり方をした公園だけれど、都会の人達からすればこれは都会にある地方なんだろう、ミーアキャットかなにかそういう小さいものを散歩させている人が囲まれて写真を撮られ、ミーアキャットは散歩が嫌そうで首紐に顔を引きつらせていた。バトミントンだらけだった。
代々木公園の骨董市はみんな店主の人たちが仲良さそうか、もしくはおせっかいに話し合っていた。若い女の人が店主のお店におじさんが来て、「この瓶は酒を飲むのにつかえるのか?」
「えーっと、靴磨き用の壺だったので……よく聞かれるんですけれど」
「そんなの、わかりませんって言っとけばいいんだよ!
 それかな、自分でお湯でもいれてみればいいんだ。匂いが悪くなけりゃ、だいじょうぶなんだから。「わたしもためしてみましたがだいじょうぶでしたよ!」
 って言っておけばいい。
 おれもな、客がそういうふうにして飲んでたよ」
 骨董市なのにタオルが売ってるし地方のお土産も売ってる。太鼓をポコポコ叩いてる人がいて、周りの人たちもその音を心地よさそうに聞いているような風貌で、「あーポコポコ言ってるね」って言ってたらすぐに警備員の人がすいすいと自転車でやってきて、まるで親しい人のように太鼓の人に話しかけ、太鼓の人は演奏をやめて帰った。
骨董市の横ではバザーをやっていて、アイドルっぽい女の人がらいぶをやっているけれどすごくはしゃぎすぎているからか声がうまくでていなくて大変そうで、バザーにはインド料理とかネパール料理とかスモーク料理とかそういう屋台がたくさん並んでいた。ベビーカーに発泡酒の缶を突き刺している女の人がいた。橋の足に向いて踊っている女の子二人組とか、そういうのがいた。有名な撮影場所なのかもしれない。踊ってみたとかの。屋台はお祭りのやつとかもたくさんあった。おじいさんおばあさんがやっているのが大半で、おじいさんがやっているベビーカステラは、おいしいよ、500円、と書かれた紙が店の前にはられているけれど、そこに描かれたジャムおじさんの顔が水で濡れてぐしゃぐしゃだ。おまけに、パペットマペットのパンダがいる。スーパーで買ってきた卵のパックが店の左右に飾りとして積まれている。それをつかってベビーカステラを作るんだろうか。冬だからいいのか。
空からたくさんの黄色いもみじが落ちてくるのに、だれもそれを捕まえようとしない。公園ではおばあさんが落ち葉にまみれながらコンビニのおにぎりをたべようと、ビニール袋を必死に開こうとしている。再び通った代々木公園のリーゼントの人たちは、外国人の人たちに囲まれて、写真を撮ったり、ポーズを決めたりしていて楽しそうだった。それとは別の集団が、刀で斬り合っているのにも人だかりができていた。代々木公園の出口あたりの屋台では高校生くらいの女の子が店番をやっていてひどく忙しそうである。原宿は信じられないほどの人がいて、救急車が駅前の横断歩道を渡ったあとに、赤になってしまった信号を無視して歩き続ける人々を、タクシーの運転手が嫌そうな目で見ながら横断歩道を強引につききろうとしていて(車の信号が青なのだから、それは正しい権利だ)、「タクシーの運転手の人にはなりたくない」と言った。
帰りは急行に間違えて乗った。目的地を通り過ぎてから、池袋で降り、各停に乗り換えた。『同時代ゲーム』に出てくる村=国家=小宇宙の地形についての文章をiPhoneで読みながら、kimonosを久しぶりに聞いて、帰った。新聞を読んで、少し眠って、今起きた。具合が悪いかもしれない。ミーアキャットがなんなのか調べる気力もない。