2014-07-23から1日間の記事一覧

第一幕 子どものころの少女と大人になった男の子の話が、ふたつの線路に挟まれることでようやくはじまる。時間は西暦2014年から、暑さと光の重みを勘違いするまで。

4年ぶりに歩いたすごく赤い草むらのわきの踏切で、「映画が撮れそうなんだよ」 とうれしそうなことを言うから、わたしはアカリが映画監督になってわたしがその映画を見るんだと思って、そうなればなにもかもがずっと忘れられずに世界に残ると思って、わたし…

ベンヤミンの歴史と大江健三郎の宇宙船

注:後日、新しくよいものを書きました。ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について」 - describe, ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫) 作者: ヴァルターベンヤミン,Walter Benjamin,浅井健二郎,久保哲司 出版社/メーカー: 筑摩書房…